肝機能

漢方の診察

東洋医学: 肝陽虚証を理解する

- 肝陽虚証とは-# 肝陽虚証とは東洋医学では、人体を流れる生命エネルギーを「気」と捉え、その働きによって健康状態が左右されると考えられています。この「気」の中でも、特に活発なエネルギーを「陽気」と呼びます。私たちが活動的に動くためにも、身体を温めるためにも、この「陽気」は欠かせません。肝陽虚証とは、この陽気が不足し、肝の機能が低下した状態を指します。肝は、東洋医学では単なる臓器ではなく、「気」の流れを調整し、精神状態や自律神経のバランスを整える重要な役割を担っています。いわば、全身のエネルギー調整を担う司令塔のようなものです。この肝の陽気が不足すると、全身に「気」が行き渡らず、様々な不調が現れます。特に、精神面では、イライラしやすくなったり、不安を感じやすくなったり、抑うつ状態に陥りやすくなります。また、身体が冷えやすく、疲れやすい、めまい、耳鳴り、不眠といった症状が現れることもあります。肝陽虚証は、ストレスの多い現代社会において増加傾向にあると言われています。日々の生活の中で、知らず知らずのうちにストレスをため込み、肝に負担をかけているのかもしれません。
内臓

東洋医学における肝氣:その役割と重要性

- 肝氣とは-# 肝氣とは東洋医学では、人体は単なる物質的な肉体の集合体ではなく、目には見えない「氣」という生命エネルギーによって活動していると捉えます。この「氣」は全身をくまなく巡り、様々な臓腑を活かすとされています。 肝臓もまた、この「氣」の影響を大きく受ける臓器の一つです。西洋医学でいう物質としての肝臓だけではなく、その働きや機能を支え、活発化させる原動力となる「氣」が存在すると考えられており、これを「肝氣」と呼びます。 肝臓は「疏泄(そせつ)」、「藏血(ぞうけつ)」といった重要な役割を担いますが、これらの働きを円滑に行うためには、肝氣がスムーズに流れている必要があります。 肝氣が充実していれば、精神活動は安定し、情緒は穏やかになり、消化吸収も順調に行えます。反対に、肝氣が不足したり、流れが滞ったりすると、様々な不調が現れると考えられています。このように、肝氣は東洋医学において非常に重要な概念であり、心身の健康を保つためには、肝氣の状態を整え、維持することが大切とされています。