漢方の診察 東洋医学: 肝陽虚証を理解する
- 肝陽虚証とは-# 肝陽虚証とは東洋医学では、人体を流れる生命エネルギーを「気」と捉え、その働きによって健康状態が左右されると考えられています。この「気」の中でも、特に活発なエネルギーを「陽気」と呼びます。私たちが活動的に動くためにも、身体を温めるためにも、この「陽気」は欠かせません。肝陽虚証とは、この陽気が不足し、肝の機能が低下した状態を指します。肝は、東洋医学では単なる臓器ではなく、「気」の流れを調整し、精神状態や自律神経のバランスを整える重要な役割を担っています。いわば、全身のエネルギー調整を担う司令塔のようなものです。この肝の陽気が不足すると、全身に「気」が行き渡らず、様々な不調が現れます。特に、精神面では、イライラしやすくなったり、不安を感じやすくなったり、抑うつ状態に陥りやすくなります。また、身体が冷えやすく、疲れやすい、めまい、耳鳴り、不眠といった症状が現れることもあります。肝陽虚証は、ストレスの多い現代社会において増加傾向にあると言われています。日々の生活の中で、知らず知らずのうちにストレスをため込み、肝に負担をかけているのかもしれません。
