漢方の治療 疏肝養血:心身のバランスを整える
- 肝と血の関係-# 肝と血の関係東洋医学では、肝は「将軍の官」と称され、その役割の重要性が説かれています。肝は全身の「気」の流れを調整し、精神状態や感情の安定、血の貯蔵と循環など、健やかな生命活動に欠かせない様々な機能を担っています。現代社会において、ストレスや不規則な生活、過度な飲酒や睡眠不足などは、肝に負担をかけ、「気」の流れを滞らせやすくします。この状態を「肝気滞(かんきたい)」と呼びます。肝気滞は、イライラしやすくなったり、抑うつ状態になったり、ため息が多くなったりと、精神面に影響を及ぼします。また、肝は「血を司る」とも言われ、血を貯蔵し、全身に巡らせる働きも担っています。肝気滞の状態が続くと、この血を貯蔵・循環させる機能も低下し、「血虚(けっきょ)」と呼ばれる状態を併発することがあります。血虚は、顔色が悪くなる、めまい、動悸、不眠、爪がもろくなるなどの症状が現れます。肝と血は密接な関係にあり、肝の機能が正常に働くことで、血もスムーズに生成され、全身に栄養を運ぶことができます。東洋医学では、心身のバランスを整え、肝の機能を高めることが、健康な状態を保つために重要であると考えられています。
