漢方の治療 東洋医学における平肝潜陽
- 平肝潜陽とは-# 平肝潜陽とは「平肝潜陽」とは、東洋医学における治療法の一つで、イライラしやすかったり、怒りっぽくなったり、顔が赤くなるなどの興奮しやすい状態や、高血圧、めまい、耳鳴り、不眠といった症状を改善することを目指します。これらの症状は、東洋医学では「肝陽上亢(かんようじょうこう)」と呼ばれる状態に起因すると考えられています。東洋医学では、人間の身体には「気・血・水」と呼ばれる重要な物質が循環しており、これらが滞りなく流れることで健康が保たれると考えられています。そして、心・肝・脾・肺・腎という五臓が、それぞれ独自の働きによってこの流れを調節していると考えられています。「肝」は、東洋医学においては精神活動や自律神経の働き、血液の貯蔵、気の循環をスムーズにする働きなど、多岐にわたる役割を担うと考えられています。このうち「疏泄(そせつ)」と呼ばれる機能は、精神状態や情志の安定、気の円滑な循環に深く関わっています。「肝陽」とは、この肝の機能である「疏泄」が過剰になり、上昇してしまうことを指します。これは、ストレスや過労、睡眠不足、不摂生などが原因で自律神経のバランスが崩れ、気が上昇してしまうことで起こると考えられています。平肝潜陽は、亢進した肝の陽気を鎮静化し、落ち着かせることで、気の流れを正常な状態へと導くことを目的とした治療法です。具体的には、漢方薬の処方や鍼灸治療、食事療法、運動療法などを組み合わせて行います。
