肝陽

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風気内動:東洋医学における体の不調

- 風気内動とは-# 風気内動とは東洋医学では、健康を保つためには体内のエネルギーである「気」の流れがスムーズであることが重要だと考えられています。この「気」の流れが乱れ、様々な不調を引き起こす状態の一つに「風気内動」があります。「風気内動」とは、本来は体を温め、活動の源となる「陽気」が、何らかの原因でコントロールを失い、まるで体内に風が吹き荒れているかのように暴れ出す状態を指します。風の特徴は「動」です。自然界の風は、目まぐるしく方向を変え、時に穏やかに、時に激しく吹き荒れます。風気内動も同様に、めまい、震え、痙攣、麻痺など、突発的で変化しやすい症状を引き起こすのが特徴です。この「風」は、実際に目に見える風ではなく、体内のエネルギーバランスが崩れた状態を比喩的に表現したものです。激しい運動や過労、精神的なストレス、老化などによって体のバランスが崩れると、陽気が制御できなくなり、風気内動を引き起こすと考えられています。
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肝臓の元気!肝陽とその働き

- 肝陽とは東洋医学では、人間の生命活動は「気」と呼ばれるエネルギーによって維持されていると考えられています。この「気」は体内を絶えず循環し、様々な働きを担っています。「気」はその性質によって、「陽」と「陰」に分けられます。「陽」は太陽のように熱く活動的なエネルギーを、「陰」は月のように冷たく静的なエネルギーを表します。この陰陽のバランスが保たれていることが、健康な状態であると考えられています。「肝陽」とは、肝に宿る陽の気のことを指し、肝陰と対になる概念です。肝は東洋医学において、疏泄(そせつ)という重要な機能を担っています。疏泄とは、気の巡りをスムーズにし、精神活動や血の循環、消化吸収などを円滑に行う働きを指します。肝陽は、この疏泄作用を活発化させる役割を担っています。肝陽が十分に機能することで、情緒が安定し、消化吸収が促進され、血流もスムーズになります。しかし、ストレスや睡眠不足、過労などが続くと、肝陽が過剰になることがあります。肝陽が過剰になると、イライラしやすくなったり、顔が赤くなったり、のぼせやすくなったり、眠りが浅くなったりといった症状が現れます。健康を維持するためには、肝陽と肝陰のバランスを保つことが重要です。規則正しい生活習慣を心がけ、ストレスを溜め込まないよう、適度な運動やリラックスを取り入れるようにしましょう。
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東洋医学における肝陰:その役割と重要性

- 肝陰とは-# 肝陰とは東洋医学では、健康を保つためには、自然界のあらゆる物事に存在するとされる相反する二つの要素、「陰」と「陽」のバランスが取れていることが重要であると考えられています。この考え方を陰陽論といいます。 この陰陽論を当てはめると、体の各臓腑にもそれぞれ陰陽の側面があるとされています。 肝陰とは、五臓六腑の一つである「肝」のもつ働きを陰陽論で捉えた場合の「陰」にあたる側面を指します。肝は西洋医学でいう肝臓と同じ臓器を指すだけでなく、精神活動や自律神経の調節など、幅広い機能を担うと考えられています。その機能の一つに「疏泄(そせつ)」があります。疏泄とは、気の巡りや血の流れをスムーズにする、精神活動を安定させるなど、体全体の機能を滞りなく調整する働きのことです。肝陰は、この疏泄作用を正常に保つために必要な潤いを与える役割を担っています。 肝陰が不足すると、疏泄作用がうまく働かなくなり、イライラしやすくなったり、不眠、めまい、眼の乾燥、生理不順といった様々な不調が現れると考えられています。肝陰を補うためには、十分な休息と睡眠、栄養バランスの取れた食事、ストレスを溜めない生活を心がけることが大切です。