肺燥腸閉證

漢方の診察

肺燥腸閉證:その症状と東洋医学的理解

- 肺燥腸閉證とは-# 肺燥腸閉證とは肺燥腸閉證は、東洋医学の考え方の一つで、肺の乾燥が原因となって腸の働きが低下し、便秘を引き起こす状態を指します。西洋医学とは異なり、東洋医学では、人体は五臓六腑と呼ばれる器官系で構成され、それぞれが密接に関わり合いながら生命活動を行っていると捉えます。この考え方に基づくと、肺と腸は一見無関係に思えますが、東洋医学では「肺と大腸は表裏の関係」と考えられており、互いに影響を与え合っていると考えられています。肺は呼吸をつかさどる臓器ですが、東洋医学では、体内の水分を調節する働きも担っているとされています。そのため、乾燥した空気を吸い込んだり、体内の水分が不足したりすると、肺が乾燥しやすくなります。この状態を「肺燥(はいそう)」と言います。肺が乾燥すると、その影響は大腸にも及びます。東洋医学では、肺は体の上部にあるため、乾燥した状態が続くと、その影響が体の下部にある大腸に伝わり、大腸も乾燥しやすくなると考えられています。大腸は便の中の水分を吸収して排便を促す役割を担っていますが、乾燥するとこの働きが低下し、便が硬くなって排泄が困難になります。その結果、便秘が生じると考えられています。肺燥腸閉證は、空気が乾燥する秋から冬にかけて多く見られるほか、体質的に乾燥しやすい方や、水分摂取が少ない方にも起こりやすいとされています。