肺腎氣虛

体質

肺腎気虚:息切れとむくみの関係

- 肺と腎、離れていても深い関係東洋医学では、一見関係なさそうな臓器同士でも、複雑なネットワークでつながり、互いに影響を与え合っていると考えます。その代表的な関係の一つが「肺」と「腎」です。肺は呼吸をつかさどり、体の上部に位置します。一方、腎は水分代謝をつかさどり、体の下部に位置します。このように、肺と腎は離れた場所に位置していますが、東洋医学ではこの二つの臓器は密接な関係にあると考えられています。陰陽論において、肺は陽の中で最も下に位置する「陰中之陽」とされ、下降の働きを持つと考えられています。一方、腎は陰の中で最も上に位置する「陽中之陰」とされ、上昇の働きを持つと考えられています。この肺の「下降」と腎の「上昇」の働きによって、体内の気や水分の循環が保たれているのです。例えば、呼吸によって体内に取り込まれた新鮮な空気は、肺の働きによって体全体に送られます。この時、肺は体内の不要な水分も集め、腎に送ります。腎は送られてきた水分を処理し、体にとって必要な水分は再吸収し、不要な水分は尿として体外に排出します。このように、肺と腎は互いに協力し合いながら、体内の環境を一定に保っているのです。もし、肺と腎の関係が崩れると、呼吸器系や泌尿器系だけでなく、全身の不調につながると考えられています。例えば、肺の機能が低下すると、呼吸が浅くなり、体内に十分な酸素を取り込めなくなります。その結果、腎の働きも低下し、むくみや冷えなどの症状が現れることがあります。このように、肺と腎は離れていても深い関係にあるため、東洋医学では、これらの臓器を総合的に診ていくことが大切であると考えられています。