漢方の診察 insatiable: 消穀善饑とは?
- 消穀善饑底なしの食欲の謎 「消穀善饑」という言葉をご存知でしょうか?あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、これは東洋医学で使われる言葉で、簡単に言うと「どれだけ食べてもすぐお腹が空いてしまう状態」を指します。現代社会においても、この状態に悩まされている方は少なくないのではないでしょうか?常に空腹を感じてしまう、食べても食べても満足感を得られない。このような状態は、一見すると単なる食べ過ぎやストレスによるものと片付けられがちです。しかし東洋医学では、消穀善饑は体のバランスが崩れているサインとして捉えます。東洋医学では、食べ物を消化吸収する「脾」という臓器の働きが弱っている状態を「脾虚(ひきょ)」と言います。この脾虚が消穀善饑を引き起こす大きな要因の一つと考えられています。脾の働きが弱ると、食べた物を十分に消化吸収することができず、体に栄養が行き渡りません。その結果、体は常にエネルギー不足の状態となり、脳に「もっと食べろ」という指令を出し続けるのです。また、ストレスや不規則な生活、冷たい食べ物や飲み物の摂り過ぎなども脾の働きを弱める原因となります。現代社会はストレスが多く、食生活も乱れがちです。消穀善饑に悩む方が多いのも、こうした背景が影響しているのかもしれません。もしあなたが消穀善饑に悩んでいるなら、まずは自分の生活習慣を見直してみましょう。食事は腹八分目を心がけ、よく噛んで食べるように意識することが大切です。また、暴飲暴食や冷たいもの、甘いものを控えることも脾の負担を減らすために有効です。十分な睡眠をとり、ストレスを溜めないようにすることも心がけましょう。
