腹部腫瘤

内臓

東洋医学における癥瘕:その原因と治療

- 癥瘕とは-# 癥瘕とは癥瘕(しょうきょう)とは、東洋医学で用いられる言葉で、胸やお腹に硬いしこりや腫れが見られる状態を指します。現代医学でいうところの腹部腫瘤と似通った意味合いを持つ場合が多く見られます。しかし、西洋医学でいう腫瘍とは異なり、東洋医学では、体内の気(生命エネルギー)や血(血液)の流れ、そして水分の巡りが滞ってしまうことで、しこりや腫れが生じると考えられています。つまり、癥瘕は、体内の循環が悪くなり、不要なものが体に溜まってしまうことで起こると考えられているのです。東洋医学では、一人ひとりの体質や症状に合わせて、食事療法や鍼灸治療、漢方薬の処方などを行い、体の巡りを改善することで、癥瘕の改善を目指します。
内臓

東洋医学における積聚:その原因と治療法

- 積聚とは-# 積聚とは積聚とは、東洋医学において、胸部や腹部に硬いしこりや腫れが見られる状態を指す言葉です。これは、西洋医学でいうところの腹部腫瘤とほぼ同じ意味合いを持ちます。その原因は、単純な胃腸の不調から、命に関わる悪性腫瘍まで実に様々です。東洋医学では、積聚は体内の「気」の滞りによって引き起こされると考えられています。「気」とは、全身を巡り、生命活動を支えるエネルギーのことです。この「気」の流れが滞ると、血液の循環も悪くなり、やがて体内の水分代謝が滞り、不要な水分が体に溜まってしまいます。この溜まった水分が、しこりや腫れの様な形で体に現れるのが積聚です。積聚は、その原因や症状によっていくつかの種類に分けられます。例えば、食べ過ぎやストレスなどによって胃腸の働きが弱り、水分が溜まって生じる「食積」、冷えやストレスによって気の流れが滞り、血の巡りが悪くなることで生じる「気滞血瘀(きたいけつお)」などが挙げられます。積聚の治療には、まずその原因を突き止め、体質や症状に合わせて、食事療法、漢方薬の服用、鍼灸治療などが行われます。特に、気の流れを良くし、水分代謝を促すことが重要とされます。
漢方の診察

血瘀水停證:その原因と症状

- 血瘀水停證とは-血瘀水停證-とは、東洋医学の考え方の一つで、体内の血液の流れが滞り、同時に水分代謝も悪くなって、体の中に余分な水分が溜まっている状態を指します。これは、まるで川の流れが滞ってしまい、水が濁り、底に澱みが溜まっていく様子に似ています。この状態は、体内の二つの要素、「気・血・水」のうち、「血」と「水」のバランスが崩れることで起こります。 「血」は全身に栄養を運んだり、体温を保つなど重要な役割を担っています。一方、「水」は血液やリンパ液など体液の成分として、体に必要なものを運んだり、不要なものを排出したりしています。血瘀水停證は、これら「血」の流れが悪くなる「瘀血(おけつ)」と、「水」の代謝が悪くなる「水滞(すいたい)」が同時に起こることで、様々な不調が現れると考えられています。瘀血は、冷えやストレス、不規則な生活習慣などが原因で起こりやすく、血液がドロドロとして流れにくくなる状態です。水滞は、水分代謝がうまくいかず、体に余分な水分が溜まってしまう状態です。血瘀水停證は、単独で起こることは少なく、他の病気や不調に伴って現れることが多いのも特徴です。また、症状は多岐にわたり、全身の様々な部位に現れるため、注意が必要です。