臓気

漢方の診察

東洋医学における眞臟脈:臓器の疲労を示すサイン

- 眞臟脈とは-# 眞臟脈とは東洋医学では、脈を診る「脈診」は、体の状態を把握する上で欠かせないものです。脈は心臓の動きによって打たれるものですが、東洋医学では、心臓の動きだけでなく、全身を巡る「気」の流れや臓器の状態を反映していると考えられています。その中でも「眞臟脈」は、生命エネルギーである「気」の消耗、つまり臓器の疲労や機能低下のサインと捉えられています。本来、脈は指で触れると、ある程度の力強さや弾力を感じ取ることができます。しかし、疲れが溜まったり、病気になったりすると、この脈の力強さや弾力が失われて、弱々しい脈になります。この状態が「眞臟脈」です。眞臟脈が現れる場所は、体の表面にある「経絡」と呼ばれる気の通り道と関係しており、どの経絡に眞臟脈が現れるかによって、どの臓腑が弱っているのかを推測することができます。経験豊富な東洋医学の医師は、脈の速さ、強さ、深さ、滑らかさなどを細かく観察することで、体内のバランスの乱れや病気の兆候を察知します。そして、その人に合った漢方薬を選んだり、鍼灸治療などを行い、体の不調を整えていきます。
体質

東洋医学における『内傷』:その原因と影響

- 内傷とは-# 体の内側から起きる不調東洋医学では、病気や不調の原因は、体の外から侵入してくるものと、体内で発生するものの二つに大きく分けられます。風邪などのように、外から病原体が侵入してくる場合はイメージしやすいでしょう。一方、体内で発生する原因の一つに「内傷」があります。内傷とは、文字通り体内の損傷を意味しますが、東洋医学では特に体の各器官が持つ働きである「臓気」を害する状態を指します。臓気とは、各器官が正常に働くためのエネルギーのようなものです。この臓気が不足したり、流れが滞ったりすると、体に様々な不調が現れます。では、なぜ内傷が生じるのでしょうか?東洋医学では、人の心と体は密接に繋がっていると考えます。そのため、激しい怒りや不安、悲しみ、過労、不摂生といった精神的なストレスや生活習慣の乱れは、体のバランスを崩し、臓気を損ねて内傷を引き起こすと考えられています。つまり、内傷は、目には見えない心の状態が、体の内側に影響を与えて現れたものと言えるでしょう。