漢方の診察 東洋医学が考える痢疾とその治療法
- 痢疾の概要痢疾は、強い腹痛と何度も便意を催し、血や粘液が混じった便が出る病気です。これは、食べ物などを通じて、体に害をなすごく小さな生き物(細菌やウイルスなど)が入り込み、食べ物を消化する器官、特に大部分を占める腸に炎症を起こすことで発症します。単なるお腹の不調とは異なり、重症化すると、体内の水分や栄養が失われ、命に関わることもあります。東洋医学では、痢疾の原因となるこれらの小さな生き物の侵入経路として、「湿邪」の影響を重要視します。湿邪とは、ジメジメとした環境や、水分の摂り過ぎなどによって、体に余分な水分が溜まった状態を指します。この湿邪が体に停滞すると、気の流れが滞り、消化機能が低下します。その結果、体に有害なものが侵入しやすくなり、腸に炎症を引き起こし、痢疾を発症すると考えられています。痢疾の治療には、まず、体に侵入した有害なものを取り除き、腸の炎症を抑えることが重要です。さらに、湿邪を取り除き、消化機能を高めることで、再発を予防します。
