輸穴

鍼灸

東洋医学における補母瀉子法

- 補母瀉子法とは-# 補母瀉子法とは補母瀉子法は、東洋医学における治療法の一つで、経絡と輸穴の五行属性に基づいて、適切な経穴を選択する方法です。古代中国に端を発する五行説では、万物は木・火・土・金・水の五つの要素に分類され、自然界のあらゆる現象と同様に、人体もこれらの要素の相互作用によって成り立っているとされます。この五つの要素は、ただ単に並列されているのではなく、互いに影響を及ぼし合う関係性を持っています。その関係性を表すものとして、五行相生関係と五行相克関係があります。相生関係は、木が火を生み、火が土を生み、土が金を生み、金が水を生み、水が木を生むというように、まるで親が子を育むように、一方が他方を生じて促進する関係を指します。一方、相克関係は、木が土を剋し、土が水を剋し、水が火を剋し、火が金を剋し、金が木を剋するというように、一方が他方を抑制する関係を指します。これらの関係性を踏まえ、補母瀉子法では、各要素を親子の関係に当てはめ、治療に活用します。例えば、「木」の要素が弱っている場合は、「水」の要素を補うことで、「木」の要素を間接的に補う「補母」という方法を用います。逆に、「木」の要素が亢進している場合は、「火」の要素を瀉すことで、「木」の要素を間接的に抑制する「瀉子」という方法を用います。このように、補母瀉子法は、五行説に基づき、身体全体のバランスを整えることを目的とした治療法と言えるでしょう。