漢方の診察 東洋医学が考える「項背拘急」
- 項背拘急とは-# 項背拘急とは項背拘急とは、読んで字のごとく、首筋から背中にかけて張りが生じ、筋肉が硬くなってしまう状態を指します。一般的には、肩や首のこりが悪化し、慢性化した状態と考えられています。症状は人によって異なり、長年かけて徐々に硬くなっていく場合もあれば、ある日突然、激しい痛みに襲われる場合もあります。西洋医学では、主にデスクワークや長時間スマホ、猫背などの悪い姿勢、運動不足、冷え、ストレスなどが原因で、筋肉が緊張し、血行不良が引き起こされることで発症すると考えられています。一方、東洋医学では、項背拘急は、身体全体のバランスの乱れや、気血水の巡りの滞りが原因となって起こると考えます。気血水とは、生命エネルギーである「気」、血液の「血」、そして血液以外の体液である「水」のことで、これらが滞りなく身体を巡ることで、健康は保たれると考えられています。つまり、東洋医学では、項背拘急は単なる筋肉の硬直として捉えるのではなく、身体からのサインとして捉え、その根本原因を探ることが重要視されます。
