体質 東洋医学における「湿」の影響
- 「湿」とは何か東洋医学では、自然界のあらゆる現象は「気」の働きによって起こると考えられています。この「気」は、目には見えない生命エネルギーのようなもので、健やかな状態を保つためには、体の中をスムーズに巡っていることが大切です。しかし、さまざまな要因によってこの「気」の流れが滞ったり、バランスが崩れたりすることがあります。すると、体に不調が現れるようになり、これを東洋医学では「未病」と呼びます。「湿」とは、この「気」の流れを阻害する要因の一つであり、「湿邪」と呼ばれることもあります。東洋医学では、この世のあらゆるものは「木・火・土・金・水」の五つの要素から成り立っていると考えますが、「湿」は「水」の性質を持つと考えられています。「湿」は、体内に余分な水分が溜まっている状態を指し、まるで霧のように重く濁った性質を持っています。「湿」は、体の機能を低下させる原因となります。例えば、消化機能を弱めて食欲不振や下痢、むくみなどを引き起こしたり、関節に溜まって痛みや重だるさを感じさせたりします。また、「湿」は、気の流れを阻害することで、冷えやだるさ、頭痛、めまいなどを引き起こすこともあります。このように、「湿」は体の様々な不調の原因となる可能性があります。そのため、東洋医学では、「湿」を溜め込まないようにすることが健康を保つ上で重要だと考えられています。
