漢方の診察 東洋医学における「上実下虚」とは
- 上実下虚とは何か東洋医学では、健康を保つためには体の中を流れる「気」のバランスが整っていることが重要だと考えられています。この「気」は、全身をくまなく巡り、体の様々な機能を支えています。「上実下虚」とは、この「気」のバランスが崩れ、上半身に「気」が過剰に溜まり(実)、反対に下半身では「気」が不足している(虚)状態を指します。上実下虚の状態になると、体の上半身と下半身で全く異なる症状が現れます。例えば、上半身では、頭に「気」がのぼることで、頭痛やめまい、顔が赤くなる、のぼせといった症状が現れます。また、イライラしやすくなったり、眠りが浅くなったりすることもあります。一方、下半身は「気」が不足しているため、冷えを感じたり、足がむくんだり、下痢をしやすいといった症状が現れます。さらに、だるさや無気力感に悩まされることもあります。このように、上実下虚は、単に上半身と下半身で症状が異なるだけでなく、「気」のバランスが崩れることで、心身に様々な不調をもたらす状態と言えるでしょう。
