滞頤:乳幼児に見られる症状とその意味

東洋医学を知りたい
先生、『小児多涎』って、どういう意味ですか?

東洋医学研究家
良い質問だね。『小児多涎』は、読んで字のごとく、小さい子どもによくみられる、よだれがたくさん出る状態を指す言葉だよ。

東洋医学を知りたい
赤ちゃんはよだれかけをするくらい、よだれが多いイメージはありますが、具体的にどれくらい出たら『小児多涎』と言うのですか?

東洋医学研究家
そうですね。赤ちゃんのよだれは、成長段階ではよくあることですが、頬が濡れるほどだったり、お洋服を何度も着替える必要があるほどの量になると、『小児多涎』と捉え、東洋医学的に身体の状態を診ていく必要があると言えるでしょう。
小兒多涎とは。
東洋医学で「小児多涎」と呼ぶのは、赤ちゃんがあごを濡らすほどよだれをたらすことを指します。
滞頤とは

– 滞頤とは
滞頤とは、東洋医学において、主に三歳くらいまでの乳幼児に見られる、頬が濡れるほどのよだれが多い状態を指す言葉です。
よだれは、医学的には唾液と呼ばれ、口の中を潤したり、食べ物を消化しやすくしたりするなど、健康を保つ上で欠かせないものです。しかし、滞頤のように、通常よりもよだれが多い場合は、身体からのサインとして捉え、注意深く観察する必要があります。
東洋医学では、滞頤は、脾胃と呼ばれる消化器官の働きが未熟なために起こると考えられています。脾胃は、食べ物を消化吸収し、気や血を作り出す重要な働きを担っています。乳幼児期は、特に脾胃の機能が未発達なため、よだれをうまく飲み込めずに、滞頤が起こりやすいと考えられています。
滞頤は、よだれが多い以外にも、食欲不振や軟便、顔色が悪いなどの症状を伴うことがあります。また、風邪をひきやすい、夜泣きが多いなどの症状が見られることもあります。
滞頤は、多くの場合、成長とともに自然と改善していきます。しかし、症状が重い場合や、なかなか改善しない場合は、専門家の診察を受けることをおすすめします。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 定義 | 主に三歳くらいまでの乳幼児に見られる、頬が濡れるほどよだれが多い状態。東洋医学では、脾胃(消化器官)の働きが未熟なために起こると考えられている。 |
| 原因 | 脾胃の機能が未発達なため、よだれをうまく飲み込めずに起こる。 |
| 症状 |
|
| 経過 | 多くの場合、成長とともに自然と改善する。症状が重い場合や、なかなか改善しない場合は、専門家の診察を受けることが推奨される。 |
滞頤の原因

– 滞頤の原因
滞頤とは、よだれが口の中にたまってしまい、うまく飲み込めない状態を指します。東洋医学では、滞頤は主に脾胃の機能の未熟さが原因だと考えられています。
脾胃は、体に取り入れた食べ物を消化吸収し、必要な栄養を全身に巡らせる役割を担っています。これは、人間が生きていく上で欠かせない大切な働きです。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんの脾胃はまだ十分に発達しておらず、その働きは未熟です。そのため、よだれをうまく飲み込むことができず、口の中に溜まってしまうことがあります。これが滞頤と呼ばれる状態です。
また、乳幼児期は、歯が生え始めたり、風邪などの感染症にかかりやすかったりする時期でもあります。歯が生える際には歯茎がむくんだり、風邪をひくと鼻が詰まったりすることで、よだれの分泌量が増えてしまうことがあります。
このように、よだれの分泌量の増加と、脾胃の未熟さという二つの要因が重なることで、滞頤はさらに起こりやすくなると考えられています。
| 滞頤の原因 | 詳細 |
|---|---|
| 脾胃の未熟さ | 生まれたばかりの赤ちゃんの脾胃はまだ十分に発達しておらず、よだれをうまく飲み込むことができない。 |
| 歯の成長 | 歯が生える際の歯茎のむくみなどにより、よだれの分泌量が増加する。 |
| 感染症 | 風邪などの感染症により、鼻が詰まったりすることで、よだれの分泌量が増加する。 |
滞頤の症状

– 滞頤の症状
滞頤とは、東洋医学で、気の流れが滞り、体内の水分代謝がうまくいかなくなることで、余分な水分が体内に溜まってしまう状態を指します。
この滞頤の代表的な症状が、頬が濡れるほどのよだれです。
よだれは通常、透明で臭いもほとんどありません。しかし、滞頤が進行すると、よだれは粘り気を帯びて濁ってくる場合があり、時には不快な臭いを伴うこともあります。
また、大量のよだれによって口の周りが常に湿った状態が続くため、皮膚が刺激されて赤みが出たり、湿疹ができたりすることも少なくありません。
さらに、症状が悪化すると、よだれが誤って気管に入ってしまうケースも考えられます。そうなると、激しい咳が出たり、呼吸が苦しくなったりするなど、呼吸器にまで影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
| 症状 | 詳細 |
|---|---|
| よだれ | – 透明で臭いが少ない – 進行すると粘り気を帯び、濁り、臭いを伴う場合がある |
| 口周りの皮膚トラブル | – 赤み、湿疹 |
| 呼吸器への影響 | – 気管へのよだれの流入による激しい咳 – 呼吸困難 |
滞頤への対応

– 滞頤への対応
滞頤は、乳幼児期によく見られる症状の一つで、多くの場合は成長とともに自然と改善していきます。しかし、よだれが多い状態が続くと、周囲が汚れてしまったり、肌トラブルを引き起こしたりする可能性があります。そのため、日頃から清潔を保ち、快適な環境を整えてあげることが大切です。
よだれが多い場合は、こまめに拭いてあげるようにしましょう。特に、口の周りや首元など、よだれが溜まりやすい部分は丁寧に拭き取り、清潔を保ちます。また、よだれで肌が荒れてしまうのを防ぐために、保湿クリームを塗るのも効果的です。
よだれを飲み込みやすくするために、頭を少し高くして寝かせてあげるのも有効な方法です。タオルなどを敷いて、赤ちゃんの体が少し斜めになるように調整してあげましょう。また、うつぶせ寝はよだれが喉に詰まってしまう可能性があるので、避けるようにしてください。
さらに、消化しやすい食事を心がけたり、お腹を冷やさないように注意したりすることも、滞頤の改善に役立ちます。胃腸の働きが活発になると、よだれの分泌量が調整されやすくなるからです。
滞頤は一時的な症状であることがほとんどですが、あまりにも症状がひどい場合や、なかなか改善しない場合は、専門医に相談してみるのも良いでしょう。
| 滞頤への対応 | 詳細 |
|---|---|
| 清潔を保つ | ・ よだれをこまめに拭き取る ・ 口の周りや首元など、よだれが溜まりやすい部分を丁寧に拭き取る ・ 保湿クリームを塗る |
| 寝かせ方 | ・ 頭を少し高くして寝かせる ・ うつぶせ寝は避ける |
| 食事 | ・ 消化しやすい食事を心がける |
| その他 | ・ お腹を冷やさないようにする ・ 症状がひどい場合や改善しない場合は専門医に相談する |
専門家への相談

– 専門家への相談
小さなお子様を持つ保護者の方にとって、お子様の健康状態は常に気になるものです。 特に、よだれが多い、いわゆる「滞頤」は、成長の過程でよく見られる現象とはいえ、保護者の方にとっては心配の種となることもあるでしょう。
滞頤自体は、乳幼児期によく見られる一時的な症状であることがほとんどです。しかし、発熱や機嫌の悪さ、食欲不振といった症状を伴う場合は注意が必要です。これらの症状は、風邪や消化不良など、他の病気が隠れている可能性を示唆しているかもしれません。
また、一般的には3歳頃までにはよだれの量は落ち着いてくることが多いのですが、3歳を過ぎてもよだれが多い場合は、専門医への相談をおすすめします。専門医による診察を受けることで、よだれの原因を特定し、適切なアドバイスや治療を受けることができます。
専門家の適切なアドバイスを受けることで、保護者の方は安心して子育てを進めることができます。 お子様の健康状態に不安を感じたら、一人で抱え込まず、気軽に専門家に相談してみましょう。
| 症状 | 対処法 |
|---|---|
| よだれが多い(滞頤) | 乳幼児期によく見られる一時的な症状のため、基本的には様子見でOK |
| 発熱、機嫌の悪さ、食欲不振といった症状を伴うよだれ | 風邪や消化不良など、他の病気が隠れている可能性があるため注意が必要 |
| 3歳を過ぎてもよだれが多い | 専門医への相談 |
