
温灸器: 東洋医学の知恵
- 温灸とは
-# 温灸とは
温灸は、ヨモギの葉から作られた艾(もぐさ)を燃焼させ、その温熱を用いて身体を温めることで、健康の維持・増進を図る伝統的な療法です。皮膚の上から温熱刺激を与えることで、身体の深部まで温まり、血行を促進し、冷えの改善や痛みを和らげる効果があるとされています。
温灸の歴史は古く、中国では数千年前から行われており、日本には奈良時代頃に伝わったと言われています。現代でも、肩こりや腰痛、冷え性、婦人科系のトラブルなど、様々な症状に効果があるとされ、多くの人々に利用されています。
温灸の特徴は、心地よい温かさが持続することです。もぐさの燃焼温度は低いですが、遠赤外線効果によって身体の深部までじんわりと温まります。また、ツボを刺激することで、自然治癒力や免疫力を高める効果も期待できます。
温灸は、鍼治療と並んで東洋医学の代表的な治療法の一つです。副作用も少なく、安全性の高い治療法として、幅広い年齢層の方に安心して受けていただけます。