先天之本

体質

東洋医学における先天の気:先天之本とは

- 生まれ持った生命エネルギー東洋医学では、人間は誰もが「先天之本」というエネルギーを持って生まれてくると考えられています。これは、両親から受け継いだ生命エネルギーのことで、私たちが生きていくための根本的な力、いわば生命のバッテリーのようなものです。西洋医学でいう遺伝情報と似た側面もありますが、先天之本はもっと広い意味を持ちます。遺伝情報が体の設計図だとすれば、先天之本はその設計図を元に家を建てるための資金や資材、そしてそこに住む人の個性までも含んでいると言えるでしょう。つまり、先天之本は、その人の体質や性格、潜在能力までをも左右すると考えられています。この先天之本は、生まれた時に最も多く、その後は徐々に減っていくと考えられています。そのため、幼い頃は病気になりにくい、あるいは病気から回復しやすいといった特徴があります。先天之本は、目に見えるものではありませんが、東洋医学では、この先天之本の状態を把握することが健康な状態を維持するために非常に重要だと考えられています。そして、鍼灸や漢方などの伝統的な治療法を用いることで、先天之本の消耗を抑え、健康な状態を保つことができるとされています。