漢方の治療 東洋医学における補瀉:身体の陰陽バランスを整える
- 補瀉とは-# 補瀉とは東洋医学では、人間の身体は自然の一部と捉え、自然界と同様に、陰と陽という相反する二つの要素が調和することで健康が保たれると考えられています。この陰陽のバランスが崩れると、身体に様々な不調が現れると考えられており、そのバランスを調整するのが「補瀉(ほしゃ)」という治療原則です。簡単に言えば、身体の機能が低下している状態を「虚」、反対に亢進している状態を「実」と捉え、「虚」に対しては不足しているものを補う「補法」を、「実」に対しては過剰なものを取り除く「瀉法」を用いることで、陰陽のバランスを整え、健康を回復へと導きます。例えば、身体が冷えやすい、疲れやすいといった症状は「気」の不足と考えられ、「補法」を用いて「気」を補う治療を行います。反対に、顔がのぼせる、イライラしやすいといった症状は「気」が過剰な状態と考えられ、「瀉法」を用いて「気」を鎮める治療を行います。このように、「補瀉」は身体の状態を見極め、過不足を調整することで、自然治癒力を高め、健康な状態へと導くための東洋医学の重要な治療原則と言えるでしょう。
