その他 東洋医学における血随気逆:解説
- 血随気逆とは-# 血随気逆とは東洋医学では、私たちの体は「気」「血」「水」の3つの要素で成り立っており、これらが滞りなく巡り、バランスを保つことで健康が維持されていると考えられています。その中の要素の一つである「気」は、全身をくまなく巡り、生命活動のエネルギー源となる重要なものです。 通常、この「気」は体の上部から下部へと流れるのが自然な状態ですが、心身の疲労やストレス、不摂生などが続くと、気の働きが乱れ、本来とは逆の方向、つまり下から上へと昇ってしまうことがあります。これが「気逆」と呼ばれる状態です。「血随気逆」とは、この乱れた気の流れに、血液が巻き込まれてしまう状態を指します。気は目に見えないエネルギーですが、血液は目に見える形で現れます。 激しい怒りや興奮、ストレスなどによって気が急に上逆すると、顔面紅潮や頭痛、めまい、動悸などが起こりやすくなります。また、慢性的な気逆によって血随気逆の状態が続くと、のぼせや耳鳴り、不眠、イライラしやすくなる、といった症状が現れることもあります。東洋医学では、病気を捉える際に、単に症状だけを見るのではなく、その人の体質や生活習慣、心の状態などを総合的に判断します。 血随気逆も、その人の体質や生活習慣などが深く関わっていると考えられており、治療には、気の乱れを整え、気血の流れをスムーズにする漢方薬の処方や、鍼灸治療、食事療法、運動療法などが行われます。
