内臓 東洋医学における「肝著」:その病態と影響
- 肝著とは何か-# 肝著とは何か東洋医学では、健康を維持するために「気・血・水」という要素が体の中を滞りなく巡ることが重要だと考えられています。これらはそれぞれ生命エネルギー、血液、体液などを表し、相互に作用しながら体のあらゆる機能を支えています。特に「肝」は、この「気」の流れをスムーズにする「疏泄(そせつ)」という重要な役割を担っています。肝は体に入ってきたものをスムーズに巡らせる、いわば交通整理のような働きをしているのです。しかし、過剰なストレスや精神的な不安定、不摂生な生活習慣などが続くと、肝の働きが弱まり、本来の機能である「疏泄」がうまくいかなくなってしまいます。この状態を東洋医学では「肝著(かんちょ)」と呼びます。肝著になると、気の流れが滞り、様々な不調が現れます。具体的には、イライラしやすくなったり、気分が落ち込みやすくなったり、のぼせやほてりを感じたりすることがあります。また、消化不良や便秘、生理不順、肩や首のこり、頭痛などの症状が現れることもあります。肝著は、そのまま放置すると、高血圧や動脈硬化、うつ病などの深刻な病気を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。東洋医学では、鍼灸治療や漢方薬を用いることで、肝の働きを整え、気の巡りを改善していきます。
