血液循環

慢性疾患

東洋医学における脱疽:その病態と治療

- 脱疽とは-# 脱疽とは脱疽とは、東洋医学の用語で、手足の指先などが腐敗していく病気を指します。現代医学では、血栓性血管炎などが近い病気と考えられています。主な原因は、血の流れが悪くなることです。血液は、体中に酸素や栄養を運ぶ役割を担っていますが、血の流れが滞ると、必要な酸素や栄養が手足の先まで行き渡らなくなります。その結果、冷えや痛み、しびれといった症状が現れ、さらに悪化すると、組織が壊死し、黒く変色する壊疽を引き起こします。初期症状は、冷えや痺れ、軽い痛みなどで、それほど強い自覚症状がない場合もあります。しかし、進行すると激痛が走り、歩行も困難になります。最終的には、壊疽を起こした部分を切断せざるを得ないケースもあるため、早期発見と適切な治療が非常に重要です。東洋医学では、体質や生活習慣、環境などが複雑に関係して発症すると考えられています。そのため、一人ひとりの状態に合わせて、漢方薬や鍼灸治療などを組み合わせ、血行を改善し、体の冷えを取り除く治療を行います。また、症状の進行を抑え、健康な状態を保つための養生指導も行います。
血液

東洋医学における「蓄血」:滞りがもたらす体の不調

- 「蓄血」とは何か?東洋医学では、健康を保つためには、気・血・津液という3つの要素が体の中をスムーズに巡っていることが重要だと考えられています。これらの流れが滞ってしまうと、体に様々な不調が現れると考えられており、この状態を「瘀血(おけつ)」と呼びます。瘀血の中でも、特に経穴と呼ばれるツボや子宮などの臓器、体の働きを調整する三焦と呼ばれる場所に古い血液が溜まり、本来の流れが滞っている状態を「蓄血」といいます。蓄血は、月経に関するトラブルや、肩こり、冷え性、肌のくすみ、便秘など、様々な不調の原因となると考えられています。これは、血液が滞ることで、体の各部位に栄養や酸素が行き渡りにくくなるためです。例えば、子宮に蓄血があると、月経痛がひどくなったり、月経周期が乱れたりすることがあります。また、肩や首に蓄血があると、肩こりや首のこり、頭痛などを引き起こすことがあります。蓄血を改善するためには、食生活の改善や適度な運動、ストレスを溜めないようにするなど、日常生活の中で気を付けるべき点がいくつかあります。また、鍼灸や漢方薬など、東洋医学的な治療法も有効です。蓄血は、自覚症状がない場合も多いですが、放置すると様々な不調につながる可能性があります。普段から自分の体と向き合い、気になる症状がある場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。
漢方の診察

健康のバロメーター!舌下絡脈を観察しよう

- 舌の裏にある大切な血管-# 舌の裏にある大切な血管皆さんは、食事をする時や言葉を話す時に使う舌の裏側をじっくりと観察したことはありますか?舌の表面は、食べ物の味を感じる無数の突起で覆われていますが、裏返してみると表面とは全く異なる様子をしています。舌の裏側は、鏡のようにツルツルとした粘膜で覆われており、その下には細い血管が網の目のように張り巡らされています。この血管こそ、舌下静脈と呼ばれる重要な血管です。舌下静脈は、舌の付け根にある舌小帯と呼ばれる筋の両脇に位置し、舌の左右に1本ずつ、計2本走っています。私達が毎日当たり前のようにする食事や会話は、舌の複雑な動きによって支えられていますが、舌を動かすための筋肉や組織に栄養や酸素を送り届けているのが、この舌下静脈なのです。舌下静脈は、東洋医学においても重要な観察ポイントの一つとされています。舌の色や形、表面の状態だけでなく、舌下静脈の状態を観察することで、体内の血液循環の状態や、病気の兆候をいち早く察知することができると言われています。健康のバロメーターとも言える舌の裏側。今度鏡を見る機会があれば、ぜひじっくりと観察してみてください。
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東洋医学における血脈:生命エネルギーの流れ

- 血脈とは何か「血脈」とは、読んで字のごとく体の中を流れる血液の通り道のことです。西洋医学における血管と同じように捉えがちですが、東洋医学では全く異なる見方をします。東洋医学では、血脈は単なる血管ではなく、生命エネルギーである「気・血」が巡る非常に重要な経路であると考えます。東洋医学では、体中に張り巡らされた血脈の中を「気・血」が絶えず流れていると考えます。そして、この「気・血」の流れが滞りなく全身に行き渡ることで、私たちは健康な状態を保つことができると考えます。 「気」は目には見えない生命エネルギー、「血」は血液そのものを指し、この二つは互いに影響し合いながら、全身の組織や器官に栄養や酸素を届け、不要な老廃物を回収する働きを担っています。もし、血脈の流れが悪くなると、「気・血」が滞り、様々な体の不調が現れると考えられています。冷え性や肩こり、腰痛、むくみなどは、血脈の滞りによって引き起こされると考えられています。逆に、血脈の流れがスムーズであれば、健康な状態を保つことができると考えられています。
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生命を巡る赤い川:血の働き

私たちの体をくまなく巡る、鮮やかな赤い液体、血液。それは、生命を維持するために欠かせない、まさに「命の源」といえるでしょう。体中に張り巡らされた血管という道を通り、まるで広大な土地を流れる栄養豊富な川のように、血液は全身を駆け巡ります。心臓という強力なポンプが休むことなく働き続けることで、血液は絶え間なく体内を循環しています。そしてその流れに乗って、酸素や栄養といった、細胞が生きるために必要なものが体の隅々まで届けられます。同時に、細胞が活動する中で生じた不要な老廃物や二酸化炭素も、血液によって回収されていきます。このように、血液は体内の輸送という重要な役割を担っています。栄養を届け、老廃物を運び出す、この絶え間ない循環があるからこそ、私たちの体は健康を保ち、日々活動することができるのです。