血管

漢方の診察

知られざる病『脈痹』とは

- 脈痹の概要脈痹とは、東洋医学で使われる言葉で、体の様々な場所に痛みやしびれが現れる病気のことを指します。西洋医学の特定の病気とは完全に一致しませんが、動脈硬化や末梢血管疾患などと関連付けられることもあります。東洋医学では、体の中を「気・血・水」と呼ばれる生命エネルギーが常に巡っているとされており、この流れが滞ると体に様々な不調が現れると考えられています。この流れが滞ることを「瘀血(おけつ)」といい、脈痹もこの瘀血が原因で起こると考えられています。脈痹は、特に血管の働きが低下することが原因で起こると考えられています。血管は、血液を全身に送り届ける重要な役割を担っていますが、加齢や生活習慣の乱れなどによって血管が硬くなったり、血管の内側にコレステロールなどが溜まったりすると、血液の流れが悪くなってしまいます。その結果、栄養や酸素が体の隅々まで行き渡らなくなり、痛みやしびれなどの症状が現れると考えられています。脈痹の症状は、痛みやしびれの他に、冷え、こわばり、むくみ、皮膚の色が変化するなど、様々なものがあります。これらの症状は、どの血管にどの程度瘀血が生じているかによって異なります。そのため、東洋医学では、脈や舌の状態、お腹の状態などを総合的に判断し、その人に合った治療法を検討していきます。
内臓

重要な経穴:血海

- 血海の場所と意味-# 血海の場所と意味血海は、体の前面、膝のお皿の内側、指4本分上に位置するツボです。椅子に座り、片方の膝を軽く曲げたときに、反対の手の親指を膝のお皿の内側に当てると、ちょうど人差し指が当たる位置にあります。このツボは、まるで太ももの筋肉の中に沈んでいるように感じられます。血海という名前は、「血の海」を象徴しており、東洋医学では、このツボが全身の血液循環と密接に関わっていると考えられています。 特に、血海は月経に関わる症状、例えば月経不順や月経痛、PMS(月経前症候群)などに効果があるとされています。 また、血海は血行促進効果により、肌に栄養を運ぶ働きも高めるとされ、肌荒れやしみ、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患にも効果が期待できます。血海への刺激は、お灸や指圧で行うことができます。お灸は、血海のツボにモグサを乗せて燃焼させることで、温熱刺激を与えます。一方、指圧は、血海のツボを親指でゆっくりと押したり、揉んだりすることで、ツボを刺激します。日常的に血海を刺激することで、血行を促進し、冷え性の改善や免疫力アップ、美肌効果などが期待できます。特に、月経前に下腹部が張ったり、気分が落ち込んだりする方は、血海を刺激することで症状が緩和される可能性があります。
その他

血瘤:皮膚に現れる血管の異常

- 血瘤とは-# 血瘤とは血瘤は、皮膚に赤い斑点や腫れが生じる病気で、血管腫の一種です。血管腫は、血液の通り道である血管が何らかの原因で異常に増えたり、広がったりすることで発生する腫瘍です。この血管腫の中でも、特に毛細血管と呼ばれる細い血管が異常に増えることで生じるものを「毛細血管腫」と呼び、血瘤はこの毛細血管腫に分類されます。血瘤は、生まれたときから皮膚に赤いあざのように見られる場合と、生後しばらくしてから現れる場合があります。多くは成長とともに自然に薄くなり、消えていくことが多いです。血瘤自体は痛みやかゆみなどの症状を引き起こすことはほとんどありません。しかし、顔や頭など目立つ場所にできた場合や、大きく成長してしまった場合は、見た目の問題から治療を希望される方もいらっしゃいます。血瘤の原因は、まだはっきりと解明されていません。遺伝的な要因や、胎児期における血管の形成異常などが関係していると考えられています。基本的には良性の腫瘍であり、命に関わることはほとんどありません。しかし、まれに他の病気が隠れている場合もあるため、気になる症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、医師に相談するようにしましょう。