漢方の診察 鼻の病気:鼻淵とその対処法
- 鼻淵とは鼻淵とは、東洋医学の考え方の一つで、慢性的に鼻から濁った鼻汁が過剰に分泌される状態を指します。西洋医学では「慢性副鼻腔炎」と診断される症状と重なる部分が多く見られます。しかし、東洋医学では、鼻淵は単に鼻の炎症だけが原因で起こるのではなく、体全体のバランスが崩れた結果だと考えられています。東洋医学では、人間の体は「気」「血」「水」の3つの要素で成り立っており、これらがバランスを保つことで健康が維持されていると考えます。何らかの原因でこのバランスが崩れると、体に様々な不調が現れるようになり、鼻淵もその一つです。鼻淵の場合、体内に余分な水分である「湿」が溜まり、それが鼻に集中することで、ドロドロとした鼻汁が過剰に分泌されると考えられています。この「湿」は、暴飲暴食や冷たいものの摂り過ぎ、運動不足など、不適切な生活習慣によって溜まりやすくなるとされています。そのため、鼻淵の治療には、鼻の症状を抑えるだけでなく、体質や生活習慣の改善を通して、体全体のバランスを整えていくことが重要になります。具体的には、食生活の改善、適度な運動、睡眠時間の確保など、生活習慣の見直しを図ると共に、漢方薬や鍼灸治療などを用いて、体内の「湿」を取り除き、「気」「血」「水」のバランスを整えていきます。
