小児に見られる厭食:東洋医学的視点

東洋医学を知りたい
先生、『厭食』ってどういう意味ですか?漢字から、ご飯を食べないっていう意味かなと思うのですが…

東洋医学研究家
よく気づきましたね。その通り、『厭食』は食欲がない状態を指します。特に、子どもが病気のために食欲を失ってしまうことを言います。

東洋医学を知りたい
なるほど。じゃあ、大人で食欲がない場合は『厭食』とは言わないんですか?

東洋医学研究家
鋭い質問ですね。『厭食』は、主に東洋医学で使われる言葉で、特に小児の病状を表すことが多いです。大人が食欲不振になる場合は、他の医学的な用語が使われることが多いですね。
厭食とは。
東洋医学で使う言葉の「厭食」は、子どもが病気になってしまい、ご飯を食べようとしなくなることを指します。
はじめに

– はじめに
-# はじめに
「食べる」という行為は、私たちが生きていく上で欠かせないものです。特に、心身ともに大きく成長する子どもたちにとって、毎日の食事から適切な栄養を摂ることは非常に重要です。しかし、様々な理由から食欲がわかず、思うように食事が摂れないことがあります。このような状態が続くと、子どもの健やかな成長に影響が出てしまう可能性もあり、親としては心配が尽きません。
東洋医学では、子どもの食欲不振の原因を、体質や生活習慣、周囲の環境などを含めた全体的な視点から捉えます。そして、単に症状を抑えるのではなく、心と体のバランスを整え、自然治癒力を高めることを目指します。
この章では、東洋医学の考え方をもとに、子どもの食欲不振について詳しく解説していきます。具体的には、食欲不振を引き起こす要因、体質による特徴、家庭でできるケアの方法などをわかりやすく紹介します。この情報が、少しでも保護者の皆様のお役に立てれば幸いです。
東洋医学における考え方

– 東洋医学における考え方
西洋医学では、お子様の食欲がない場合は、胃や腸といった消化器官の働きが悪くなっている、風邪などの感染症にかかっている、あるいは精神的なストレスを抱えているといった原因が考えられます。一方、東洋医学では、人間の身体を部分的に見るのではなく、全体でひとつのまとまりとして捉えます。そして、心と身体のバランスが崩れることで、様々な不調が現れると考えます。
食欲不振も、この心身のバランスの乱れが原因で、消化器官の働きに影響を及ぼし、食べ物の消化や吸収がうまくいかなくなることで起こると考えられています。
さらに東洋医学では、お子様の消化器官はまだ発達段階にあり、大人のように十分に機能していないと考えられています。そのため、お子様は大人に比べて、食欲不振を起こしやすく、注意深く見守る必要があります。
| 項目 | 西洋医学的な考え方 | 東洋医学的な考え方 |
|---|---|---|
| 体の捉え方 | 部分的に捉える | 全体をひとつのまとまりとして捉える |
| 不調の原因 | 消化器官の不調、感染症、ストレスなど | 心身のバランスの乱れ |
| 小児の食欲不振 | – | 消化器官の未発達も影響 |
考えられる原因

– 考えられる原因
東洋医学では、子供がご飯を美味しく食べられない理由は、大きく分けて三つあると考えられています。
一つ目は、日頃の生活習慣が原因となっているケースです。
例えば、食べ過ぎてしまったり、好きなものばかり食べてしまう偏食、冷たい飲み物や食べ物を好んで摂取するといったことが挙げられます。
二つ目は、心と体が密接に関係しているという考え方からくるものです。
過度なストレスや緊張を感じていたり、環境の変化にうまく適応できない場合にも、食欲不振の症状が現れると考えられています。
三つ目は、生まれ持った体質によるものです。
胃腸が生まれつき丈夫ではなく、消化吸収する力が弱い子供もいます。
これらの原因が単独、あるいは複雑に絡み合うことで、食欲不振が引き起こされると考えられています。
| 原因 | 詳細 |
|---|---|
| 日頃の生活習慣 | 食べ過ぎ、偏食、冷たい飲食物の摂取 |
| 心身の不調 | 過度なストレスや緊張、環境の変化への不適応 |
| 生まれ持った体質 | 胃腸の弱さ、消化吸収力の弱さ |
日常生活での注意点

– 日常生活での注意点
お子様の食欲不振を改善するためには、消化器官への負担を減らし、食欲を増進させるような、毎日の生活の中でできる工夫が大切です。
食事は、一度にたくさん与えるのではなく、消化しやすいものを少しずつ、何回にも分けて与えるようにしましょう。また、よく噛んで食べるように促し、食事の時間は楽しい雰囲気を作ってあげましょう。冷たい飲み物や食べ物は胃や腸を冷やすため、なるべく控え、温かいものを摂るように心がけましょう。
さらに、散歩や外遊びなど適度な運動を取り入れることで、体力の向上だけでなく、ストレスを発散させる効果も期待できます。
早寝早起きを心がけ、毎日同じような時間に寝起きするなど、規則正しい生活習慣を身につけ、十分な睡眠をとることも重要です。
| 項目 | 具体的な方法 |
|---|---|
| 食事 | – 消化しやすいものを少しずつ、何回にも分けて与える – よく噛んで食べるように促す – 食事の時間を楽しい雰囲気にする – 冷たい飲み物や食べ物は控え、温かいものを摂る |
| 運動 | – 散歩や外遊びなど適度な運動 |
| 生活習慣 | – 早寝早起きを心がけ、規則正しい生活習慣を身につける – 十分な睡眠をとる |
専門家による治療

– 専門家による治療
東洋医学では、お子様の体質や症状に合わせて、鍼灸治療や漢方薬を用いた治療を行います。
-# 鍼灸治療
鍼灸治療は、身体に備わる自然治癒力を高めることを目的とした治療法です。特定のツボに鍼やお灸を施すことで、身体のエネルギーの流れを整え、不調を改善へと導きます。お子様の食欲不振に効果的なツボとして、足の甲にある「足三里」や、手の甲にある「合谷」などが知られており、これらのツボを刺激することで、胃腸の働きを高める効果が期待できます。
-# 漢方薬
漢方薬は、複数の生薬を組み合わせることで作られる薬です。身体全体のバランスを整え、根本から改善することを目指します。お子様の食欲不振の原因は様々ですが、消化機能の改善には「六君子湯」や「小建中湯」、精神的なストレスが原因である場合は「柴胡加竜骨牡蠣湯」などが用いられます。経験豊富な専門家が、お子様の体質や症状をじっくりと見極めた上で、最適な漢方薬を処方します。
-# 専門家への相談
鍼灸治療や漢方薬は、必ず専門家の診断のもとで行うようにしましょう。自己判断での使用は避けてください。専門家による適切な診断と治療を受けることで、お子様の健やかな成長をサポートすることができます。
| 治療法 | 説明 | 効果 | 例 |
|---|---|---|---|
| 鍼灸治療 | 身体の特定のツボに鍼やお灸を施すことで、 身体のエネルギーの流れを整え、不調を改善へと導きます。 |
自然治癒力を高める 食欲不振の改善 |
足の甲にある「足三里」 手の甲にある「合谷」 |
| 漢方薬 | 複数の生薬を組み合わせることで作られる薬。 身体全体のバランスを整え、根本から改善することを目指します。 |
身体全体のバランスを整える 食欲不振の原因による (消化機能の改善、精神的なストレスの緩和など) |
消化機能の改善:「六君子湯」「小建中湯」 精神的なストレス:「柴胡加竜骨牡蠣湯」 |
