「は」

その他

半身不随:東洋医学からの視点

- 半身不随とは-# 半身不随とは半身不随とは、体の右側もしくは左側どちらか半分に運動麻痺が現れる状態を指します。 多くの場合、脳の血管が詰まったり破れたりすることで起こる脳卒中や、脳の血管が詰まる脳梗塞、脳内に腫瘍ができる脳腫瘍といった、脳の血管や神経に関する病気が原因です。 その他にも、脊髄と呼ばれる神経の通り道が傷つくことで半身不随を引き起こすケースもあります。半身不随になると、手足の動きが悪くなったり、感覚が鈍くなったりします。 麻痺の程度は人によって異なり、軽度の場合には少し動かしにくいと感じる程度である一方、重度になると全く動かせなくなることもあります。 また、手足の麻痺だけでなく、言葉がうまく話せなくなったり、物が二重に見えたり、意識がもうろうとするといった症状が現れる場合もあります。半身不随は、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。 歩くことや食事、着替えといった基本的な動作が困難になるため、介護が必要となるケースも少なくありません。 また、半身不随は再発のリスクも高く、一度発症すると継続的な治療やリハビリテーションが必要となります。
慢性疾患

体力を消耗する病気、肺癆

- 肺癆とは-# 肺癆とは肺癆は、結核菌という微細な細菌が原因で発症する感染症で、主に肺に深刻な影響を及ぼします。 かつては「労咳」とも呼ばれていました。これは、この病気が体力や栄養状態と密接に関係していると考えられていたためです。 激しい労働や不規則な生活、十分な栄養が摂れない状態が続くと、体の抵抗力が低下し、結核菌に感染しやすくなると考えられています。肺癆は、空気中に漂う結核菌を吸い込むことで感染するという特徴があります。 つまり、多くの人が集まる場所や換気が不十分な環境は、感染のリスクが高まります。 人混みの中や、風通しの悪い部屋にいる際には、特に注意が必要です。
内臓

肺癰:その原因と症状について

- 肺癰とは-# 肺癰とは肺癰とは、肺に膿が溜まる病気のことを指し、東洋医学では体に侵入した熱毒が原因で起こると考えられています。現代医学でいう肺膿瘍や感染性肺疾患と共通点が多く、細菌やウイルスなどの病原体が肺に侵入し、炎症を引き起こすことで発症します。肺癰は、初期症状として、高熱、悪寒、咳、痰などが現れます。咳とともに膿のような黄色や緑色の痰が出ることが特徴です。また、胸の痛みや息苦しさを感じることもあり、重症化すると呼吸困難に陥ることもあります。東洋医学では、肺癰の原因となる熱毒を体から取り除く治療を行います。具体的には、漢方薬の服用や鍼灸治療などが用いられます。また、安静にして体力を回復させることや、栄養バランスの取れた食事を摂ることも大切です。肺癰は、早期発見・早期治療が重要です。咳や痰などの症状が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
内臓

肺脹:息苦しさの原因となる肺の病気

- 肺脹とは-# 肺脹とは肺脹とは、肺に空気が過剰に溜まってしまう病気です。 私たちは、呼吸をすることで、肺の中に空気を取り込み、体の中に酸素を送り込み、そして不要になった二酸化炭素を体外に排出しています。この大切な呼吸活動の中心となるのが肺であり、肺の中には、肺胞と呼ばれる小さな空気の袋が無数に存在しています。この肺胞は、まるで風船のように、呼吸をするたびに膨らんだり縮んだりすることで、効率よく酸素と二酸化炭素を交換しています。 しかし、肺脹になると、この肺胞が傷つけられたり、その壁が薄くなったりすることで、弾力を失ってしまいます。 その結果、肺胞は十分に膨らんだり縮んだりすることができなくなり、肺の中に空気が過剰に溜まってしまうのです。 この状態が続くと、呼吸が苦しくなったり、動悸がしたり、疲れやすくなったりと、様々な症状が現れるようになります。
漢方の治療

冷え解消!東洋医学が教える「散寒」のススメ

- 「散寒」とは?東洋医学では、私たちの身の回りには「寒邪」と呼ばれる、体に悪影響を及ぼす冷たい気が存在すると考えられています。冬の厳しい寒さだけでなく、冷房の効いた室内や冷たい飲み物、食べ物などからも、この「寒邪」は体に侵入してくるのです。「散寒」とは、東洋医学における治療法の一つで、この体に侵入した「寒邪」を追い出し、冷えを取り除くことを目的としています。「寒邪」が体内に蓄積すると、様々な不調が現れると考えられています。例えば、冷え症はその代表的な例です。手足の先が冷えたり、お腹が冷えて痛むなど、様々な症状が現れます。また、「寒邪」は筋肉や関節を硬くするとも考えられています。そのため、肩こりや腰痛、関節痛などの原因になることもあります。さらに、「寒邪」は胃腸の働きを弱めるとも考えられており、消化不良や食欲不振、下痢などを引き起こすこともあります。その他にも、「寒邪」は免疫力の低下にも繋がると考えられています。風邪を引きやすくなったり、アレルギー症状が悪化したりする可能性もあります。「散寒」には、体を温める効果のある生薬を用いた漢方薬の服用や、身体を温める食材を積極的に摂る食養生、お灸や温熱療法など、様々な方法があります。
漢方の診察

東洋医学における『喘』の理解

- 呼吸の苦しさ-# 呼吸の苦しさ『喘』とは、息を吸ったり吐いたりすることが困難な状態を指します。まるで、空気の通り道である気道が狭くなったように、息苦しさを感じます。これは、気道が炎症を起こしたり、何らかの原因で狭くなったりすることで、スムーズな呼吸が阻害されてしまうために起こります。息を吸うのも吐くのも苦しく、深く呼吸することができません。そのため、常に息苦しさを感じ、まるで重たい荷物を背負って急な坂道を登っているような感覚に襲われます。場合によっては、呼吸をするたびに胸が締め付けられるような痛みを伴うこともあります。呼吸が苦しいと感じたら、まずは安静にして楽な姿勢を保ちましょう。そして、深くゆっくりと呼吸をするように心がけてください。それでも症状が改善しない場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。
漢方の診察

東洋医学が考える鼻不聞香臭

- 鼻不聞香臭とは鼻不聞香臭とは、その名の通り、鼻で匂いを感じることができなくなる症状を指します。香ばしい匂いも、食欲をそそる匂いも、何も感じ取ることができない状態です。場合によっては、全く匂いが分からないというわけではなく、特定の匂いだけが分からなかったり、以前よりも匂いが弱く感じられたりすることもあります。東洋医学では、この鼻不聞香臭は、単なる鼻の病気ではなく、体のバランスが崩れた結果として現れるサインだと考えています。体には「気」「血」「水」と呼ばれる重要な要素が循環しており、これらのバランスが保たれていることで健康な状態が維持されています。しかし、過労やストレス、冷え、食生活の乱れなどによってこのバランスが崩れると、体に様々な不調が現れます。鼻不聞香臭も、こうした体の不調の一つとして捉えられています。特に、東洋医学では、「肺」は鼻と密接な関係にあると考えられています。肺は呼吸をつかさどる臓器ですが、東洋医学では、呼吸によって体内に取り込まれた「気」を全身に巡らせる役割も担っているとされています。この肺の機能が低下すると、鼻にも影響が出やすくなるため、鼻不聞香臭が起こりやすくなると考えられています。鼻不聞香臭は、日常生活において様々な支障をきたす可能性があります。例えば、ガス漏れや火災に気づくのが遅れてしまう、食べ物の腐敗に気づかず食中毒になってしまう、といった危険も考えられます。また、匂いを感じないことで食欲が減退したり、精神的なストレスを感じやすくなったりする可能性もあります。
内臓

東洋医学における肺咳:その原因と治療法

- 肺咳とは-# 肺咳とは東洋医学では、咳は単なる病気の症状ではなく、体が外部からの刺激や体内の異物を排除しようとする自然な反応だと考えています。 その中でも「肺咳」は、肺の働きと密接に関係しています。東洋医学では、目には見えない「気」というエネルギーが全身を巡り、生命活動を維持しているとされています。この「気」は、呼吸をつかさどる肺と深く関わっており、「肺気」と呼ばれます。 健康な状態では、肺気は体の上部から下部へスムーズに流れていますが、風邪や寒さ、乾燥、過労、精神的なストレスなどが原因でこの流れが乱れると、肺気が上逆し、咳を引き起こすと考えられています。 これが「肺咳」と呼ばれるものです。つまり、肺咳は肺の機能が低下し、気の流れが乱れることで起こる咳といえます。西洋医学でいう気管支炎や肺炎、喘息など、様々な病気が肺咳の原因となりえます。肺咳の治療では、肺気の乱れを整え、正常な流れに戻すことが重要になります。そのために、漢方薬の服用や鍼灸治療、食事療法、生活習慣の改善など、様々なアプローチが行われます。
漢方の診察

東洋医学から考える鼻詰まりの原因と対策

- 鼻詰まりとは-# 鼻詰まりとは鼻詰まりとは、まさに鼻の通りが悪く、息苦しさを感じる状態のことです。医学用語では「鼻閉」と呼ばれます。鼻の奥には「鼻腔」と呼ばれる空間が広がっており、私達が呼吸する際に空気の通り道となっています。この鼻腔が何らかの原因で狭くなることで、鼻詰まりが起こります。鼻詰まりの原因は様々ですが、大きく分けると、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染によるもの、花粉やダニなどによるアレルギー反応、そして鼻炎などが挙げられます。また、空気の乾燥や気温の変化、強い匂いなども鼻詰まりの原因となることがあります。東洋医学では、鼻は肺と密接な関係にあると考えられており、「肺が開竅するところを鼻という」という言葉もあります。これは、肺の機能が鼻に表れやすいことを意味しています。そのため、東洋医学では、鼻詰まりは、単なる鼻の症状として捉えるのではなく、肺の機能低下や、体内の水分バランスの乱れ、いわゆる「水毒」が原因となって起こると考えられています。例えば、風邪の初期症状として鼻詰まりが起こる場合、これは、体内に侵入しようとするウイルスから身体を守るために、鼻で食い止めようとする防御反応として起こると考えられます。また、冷たいものを摂り過ぎたり、冷え性などで身体が冷えている場合にも、鼻詰まりが起こりやすくなります。これは、身体を温めようとして鼻の血管が収縮し、鼻腔が狭くなるためです。
漢方の治療

発汗解表:風邪の初期症状を和らげる東洋医学の知恵

- 発汗解表とは-# 発汗解表とは発汗解表は、東洋医学における治療法の一つで、体の表面に現れた邪気を発汗によって追い出す方法です。 これは、風邪の初期症状に用いられることが多く、悪寒、頭痛、鼻詰まり、のどの痛み、咳、痰などの症状に効果があるとされています。東洋医学では、これらの症状は体の防衛反応として、寒さや風などの邪気が体の表面に侵入した状態「表証(ひょうしょう)」と考えられています。発汗解表は、発汗作用のある生薬を用いることで、体の表面にある邪気を汗とともに体外に排出し、表証を解消することを目指します。例えば、生姜やネギ、みょうがなどの食材にも発汗作用があり、普段の食事に取り入れることで、風邪の予防や初期症状の改善に役立つと考えられています。ただし、発汗解表が適応となるのは、あくまでも風邪の初期症状、つまり「表証」の状態に限られます。すでに風邪が進行し、高熱が続いたり、咳や痰がひどくなったりしている場合には、かえって症状を悪化させてしまう可能性もあります。自己判断せずに、必ず専門家の診断を受けてから行うようにしましょう。
アレルギー

東洋医学が解説する鼻詰まりの原因と対策

- 鼻詰まりとは-# 鼻詰まりとは鼻詰まりは、鼻の中にある空気が通る道が狭くなってしまうために起こり、息がしにくくなる状態のことです。本来、鼻は呼吸をするための重要な器官ですが、鼻詰まりが起こると、この機能が十分に働かなくなります。その結果、息苦しさを感じたり、匂いを感じにくくなったりします。鼻詰まりの原因は様々ですが、大きく分けて体の外からの影響と、体の内側の状態が影響していると考えられます。例えば、風邪などの感染症や、花粉などが原因で起こるアレルギー性鼻炎などは、体の外からの影響で鼻詰まりが起こる代表的な例です。東洋医学では、これらの原因に加えて、体の内側の状態も鼻詰まりと密接に関係していると考えます。特に、体の水分代謝や気の流れの乱れが、鼻詰まりを引き起こす大きな要因として捉えます。体の中に余分な水分が溜まっている状態や、気がスムーズに流れていない状態は、鼻の粘膜に影響を与え、鼻詰まりを引き起こしやすくなると考えられています。
漢方薬

発散風熱薬:風邪の熱を冷ます漢方薬

- 発散風熱薬とは発散風熱薬とは、東洋医学において風邪の初期症状に用いられる漢方薬の一種です。-# 発散風熱薬とは東洋医学では、風邪の原因となる外邪の一つに「風熱」というものがあります。これは、体に熱がこもって炎症を起こしやすい状態を指します。発散風熱薬は、この風熱を取り除くことで、風邪の症状を改善する効果があると考えられています。具体的には、鼻詰まりや喉の痛み、咳、痰、頭痛、発熱など、風邪の代表的な症状に効果を発揮します。これらの症状は、体内に侵入した風熱が、体の防衛機能とせめぎ合うことで現れると考えられています。発散風熱薬は、熱を冷まし、風を取り除くことで、体のバランスを整え、自然治癒力を高めると考えられています。ただし、発散風熱薬は、あくまでも風邪の初期症状に効果を発揮するものです。症状が長引いたり、悪化したりする場合は、自己判断せずに、医師や漢方の専門家に相談することが大切です。
漢方薬

風邪の初期症状に!発散風寒薬とは?

- 発散風寒薬ってどんな薬?発散風寒薬は、東洋医学で用いられる漢方薬の一種です。風邪の初期症状に効果を発揮しますが、特に寒さを感じたり、体がゾクゾクしたり、水のような鼻水が出たりする際に効果を発揮します。東洋医学では、風邪の初期症状は、「風」と「寒邪」という邪気が体内に侵入したと考えられています。まるで体の中に侵入した風と寒さを追い出すように、症状を改善へと導くことから、「発散風寒薬」と呼ばれています。発散風寒薬は、体の表面を温め、発汗を促すことで、風と寒邪を体外に排出する働きかけをします。そのため、寒気やゾクゾク感、水のような鼻水、頭痛、肩や首のこわばりなどに効果が期待できます。ただし、発散風寒薬はあくまで風邪の初期症状に効果的なものです。症状が重い場合や、服用しても改善が見られない場合は、自己判断せず、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
漢方の治療

東洋医学における反治法

- 反治法とは-# 反治法とは反治法は、東洋医学における治療法の一つで、症状を悪化させるように見える手段を用いて、却って病気を治す方法です。これは、一見すると矛盾しているように思えるかもしれません。例えば、高熱が出ている患者に対して、更に熱を加えるような治療を行うことがあります。しかし、これは決して病気を悪化させようとしているのではありません。私たちの体は、生まれながらにして、外部からの刺激に対して、自然とバランスを取ろうとする力を持っています。熱が出るのは、体がこの力を使って、体内に侵入した病原菌と戦っている証拠です。そこで、反治法では、敢えて熱を加えることで、体の自然治癒力を更に高めようとします。熱さましの薬を飲むと、一時的に体温が下がりますが、その後、体は体温を上げようとします。これは、体が本来のバランスを取り戻そうとしているためです。反治法は、まさにこの体の自然治癒力を利用した治療法と言えるでしょう。ただし、反治法は高度な知識と経験を必要とする治療法です。自己判断で安易に行うことは大変危険ですので、必ず専門家の指導のもとで行ってください。
漢方の治療

東洋医学における治療の指針:治則

東洋医学では、患者さん一人ひとりの体質や病気の状態を詳しく把握し、それに最適な治療法を選ぶことが非常に大切だと考えられています。その際、治療の指針となるのが「治則」です。 治則とは、長年の臨床経験と理論に基づいて確立された、病気の治療において守るべき、いわば治療の大原則です。 これは、航海の羅針盤のように、治療家が患者さんにとって最善の治療方針を見つけるための重要な道標となります。例えば、体が冷えている人には温める治療を、熱がこもっている人には冷ます治療をするなど、治則は病気の根本原因に対してアプローチする方法を提示してくれます。 さらに、病気の進行段階や患者の体力、年齢、生活環境なども考慮し、 individual approach で治療方針を決定します。このように、東洋医学では、治則は単なる治療の規則ではなく、患者さんの状態を総合的に判断し、オーダーメイドの治療を提供するための重要な指針と言えるでしょう。
その他

東洋医学が診る背中の痛み

- 背痛とは-# 背痛とは背中の痛みは、肩甲骨の下から腰の上までの範囲で感じる不快な感覚を指します。多くの人が一度は経験するありふれた症状ですが、その原因は実にさまざまです。重い物を持ち上げた際に感じる突然の鋭い痛みや、長時間デスクで作業する際の悪い姿勢によって引き起こされる、慢性的な鈍い痛みなど、痛みの種類もさまざまです。これらの痛みの背景には、筋肉や骨、関節などの運動器と呼ばれる組織の損傷や炎症、姿勢の悪さ、ストレス、運動不足など、様々な要因が考えられます。さらに、内臓の病気が原因で背中に痛みを感じる場合もあり、注意が必要です。例えば、ぎっくり腰は、重い物を持ち上げた時などに腰の筋肉や靭帯が損傷し、炎症を起こすことで激しい痛みを引き起こします。一方、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けることで、背中の筋肉が緊張し、血流が悪くなることで慢性的な痛みが生じることもあります。自己流の判断で適切な対処を怠ると、症状が悪化したり、慢性化してしまう可能性もあります。痛みが続く場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。
漢方の治療

東洋医学の知恵:走罐療法

- 走罐療法とは?走罐療法は、体の表面にカップを吸着させて治療を行う、東洋医学の伝統的な療法である拔罐法の一種です。拔罐法は、ガラスや陶器、竹などを使って作られた専用のカップを皮膚に吸着させ、その際に生じる陰圧を利用することで、血行を促進したり、筋肉の緊張を和らげたりといった効果を狙うものです。この拔罐法の中でも、走罐療法は、皮膚の上でカップを滑らせるように動かすという点が大きな特徴です。施術を受ける人の肌に、あらかじめオイルなどを塗布しておき、その上からカップを滑らせるように動かすことで、より広範囲にわたって刺激を与えることができるのです。
漢方の治療

温かな力で血行促進:貼棉法とは

- 貼棉法古代からの知恵貼棉法は、皮膚に綿を直接貼ることで温熱刺激を与え、身体の調子を整える伝統的な民間療法です。その歴史は古く、数千年前の中国で既に実践されていたという記録が残っています。日本では「お灸」と似たような方法として、古くから親しまれてきました。貼棉法の最大の特徴は、身体を温めることで血行を促進し、自然治癒力を高める効果が期待できる点です。冷えからくる肩こりや腰痛、生理痛、消化不良など、様々な不調の改善に役立つとされています。さらに、免疫力を高め、風邪の予防にも効果があると言われています。具体的な方法としては、脱脂綿などを火で軽く炙って温めたものを、ツボや経穴と呼ばれる身体の特定の場所に貼り付けます。温熱刺激を与えることで、気や血の流れをスムーズにする効果があるとされています。現代社会においては、ストレスや不規則な生活習慣などにより、多くの人が体の冷えに悩まされています。貼棉法は、副作用が少なく、自宅で手軽に行える健康法として、再び注目を集めています。しかし、皮膚の弱い方や、熱すぎる場合は、やけどの危険性もあるため注意が必要です。不安な方は、専門家の指導を受けるようにしましょう。
漢方の治療

東洋の知恵:拔罐法の世界

- 拔罐法とは?拔罐法とは、東洋医学において古くから伝わる伝統的な治療法の一つです。その歴史は古く、紀元前4世紀頃の中国まで遡ると言われています。専用のカップや瓶を皮膚に吸着させることで、体内の滞りを解消し、様々な症状の改善を促します。拔罐法では、ガラスや陶器、竹など素材も様々なカップや瓶を用います。これらの内部の空気を火や吸引ポンプを用いて陰圧にすることで、皮膚に吸着させます。この吸着により、皮膚表面の毛細血管が拡張し、血行が促進されます。血行が促進されると、筋肉や組織への酸素供給が向上し、老廃物の排出も促されると考えられています。拔罐法は、肩こりや腰痛、筋肉の疲労回復、冷え性など、様々な症状に効果があるとされています。また、身体の深部にあるツボを刺激することで、内臓の働きを活性化させる効果も期待できます。拔罐法は、副作用がほとんどない安全性の高い治療法として、長い年月を経て現代にも受け継がれており、近年ではその効果が改めて見直されています。
漢方の治療

東洋医学の知恵: 拔罐療法

- 拔罐とは-# 拔罐とは拔罐は、ガラスや陶器、竹などを使って作られた小さな容器を皮膚に吸着させることで、身体の特定の経路である「経絡」の流れを整え、健康を促進する伝統的な治療法です。この治療法は、主に中国を発祥とし、長い歴史の中で受け継がれてきました。拔罐療法では、容器の中を温めることで陰圧を作り出し、皮膚に吸着させます。この吸着により、皮膚表面に赤や紫色の斑点が生じることがありますが、これは瘀血と呼ばれる滞った血液が皮膚表面に浮き上がってきた状態を示しており、数日から数週間で自然に消えていきます。拔罐療法は、血液循環の促進、筋肉の緊張緩和、痛みの軽減、冷え性の改善、体内の老廃物の排出促進など、様々な効果が期待できるとされています。肩こりや腰痛、筋肉疲労、頭痛、便秘、月経痛など、幅広い症状に効果を発揮するとされ、近年では美容目的で施術を受ける方も増えています。拔罐療法は、副作用が少ないとされている一方、皮膚の弱い方や妊娠中の方、出血傾向のある方などは施術を受けられない場合もあります。施術を受ける際は、必ず経験豊富な専門家にご相談ください。
漢方の診察

鼻の病気:鼻淵とその対処法

- 鼻淵とは鼻淵とは、東洋医学の考え方の一つで、慢性的に鼻から濁った鼻汁が過剰に分泌される状態を指します。西洋医学では「慢性副鼻腔炎」と診断される症状と重なる部分が多く見られます。しかし、東洋医学では、鼻淵は単に鼻の炎症だけが原因で起こるのではなく、体全体のバランスが崩れた結果だと考えられています。東洋医学では、人間の体は「気」「血」「水」の3つの要素で成り立っており、これらがバランスを保つことで健康が維持されていると考えます。何らかの原因でこのバランスが崩れると、体に様々な不調が現れるようになり、鼻淵もその一つです。鼻淵の場合、体内に余分な水分である「湿」が溜まり、それが鼻に集中することで、ドロドロとした鼻汁が過剰に分泌されると考えられています。この「湿」は、暴飲暴食や冷たいものの摂り過ぎ、運動不足など、不適切な生活習慣によって溜まりやすくなるとされています。そのため、鼻淵の治療には、鼻の症状を抑えるだけでなく、体質や生活習慣の改善を通して、体全体のバランスを整えていくことが重要になります。具体的には、食生活の改善、適度な運動、睡眠時間の確保など、生活習慣の見直しを図ると共に、漢方薬や鍼灸治療などを用いて、体内の「湿」を取り除き、「気」「血」「水」のバランスを整えていきます。
その他

鼻茸:その原因と漢方での対処法

- 鼻茸とは-# 鼻茸とは鼻茸とは、鼻の粘膜の一部が腫れて、ブドウの房のように垂れ下がった状態を指します。ちょうど、炎症を起こして腫れ上がった鼻の粘膜が、重力に引かれて垂れ下がってくるイメージです。この鼻茸は、鼻の奥にある鼻腔や、鼻腔の周りにある空洞である副鼻腔にできます。発生する場所も、左右どちらか片方の鼻の穴だけにできる場合もあれば、両方の鼻の穴にできる場合もあります。大きさは、米粒のように小さなものから、ピンポン玉くらいに大きくなってしまうものまで様々です。鼻茸は初期段階では小さく、自覚症状もほとんどない場合が多いです。しかし、放置すると徐々に大きくなり、鼻の空気の通り道を塞いでしまうため、鼻づまりや嗅覚の低下といった症状を引き起こします。鼻茸自体に痛みはありませんが、鼻づまりがひどくなると、頭痛や顔面痛、集中力の低下などを引き起こすこともあります。さらに、鼻茸によって鼻呼吸が困難になると、自然と口で呼吸をすることが増えます。その結果、口の中が乾燥しやすくなったり、いびきをかきやすくなったりするなど、口呼吸に起因する様々な問題も引き起こします。
鍼灸

発泡灸:皮膚を刺激する灸療法

- 発泡灸とは発泡灸とは、東洋医学の考え方に基づいた灸療法の一種です。お灸といえば、ヨモギの葉を乾燥させて作った艾(もぐさ)を燃やし、その温熱刺激で身体を温めるというイメージが一般的でしょう。しかし、発泡灸は温めるお灸とは少し異なり、皮膚に意図的に水ぶくれを作って刺激を与える、特殊な施術法です。発泡灸では、まず皮膚の上に米粒大に練った艾を置き、線香などで火をつけて燃焼させます。この時、皮膚に直接熱が伝わるように、艾と皮膚の間に空間を作らないのが特徴です。熱の刺激によって皮膚の表面が赤くなり、その後、数時間から数日かけて水ぶくれができます。この水ぶくれは、一見すると火傷のように見えますが、発泡灸によって意図的に作られたものであり、適切に処置すれば跡が残る心配はありません。東洋医学では、この水ぶくれを作ることで、体内に溜まった邪気を追い出し、自然治癒力を高め、様々な症状の改善を促すと考えられています。発泡灸は、肩こりや腰痛、冷え性などの改善だけでなく、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患にも効果があるとされ、幅広い症状に用いられています。
その他

鼻息肉:その原因と東洋医学的アプローチ

- 鼻息肉とは鼻息肉とは、鼻の空洞を覆う粘膜に炎症が起こり、それが腫れ上がって垂れ下がった状態を指します。その見た目は、まるでブドウの実のように見えることもあります。鼻息肉は、片方の鼻の穴だけにできることもあれば、両方の鼻の穴にできることもあり、発生場所も様々です。鼻の奥深くにできるため、初期段階では自覚症状がない場合も少なくありません。しかし、鼻息肉が大きくなるにつれて、鼻の空気の通り道が狭くなり、鼻づまりを感じるようになります。また、鼻の奥にある嗅細胞まで鼻息肉が達すると、嗅覚の低下も引き起こします。さらに症状が進むと、鼻の奥と周囲の組織、例えば副鼻腔や眼窩、頭蓋内などに炎症が広がり、頭痛、顔面痛、いびき、嗅覚障害、味が分かりにくいなどの症状が現れることもあります。鼻息肉の主な原因は、慢性的な炎症です。例えば、アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎などを長期間患っていると、鼻の粘膜に炎症が起き続け、鼻息肉ができやすくなります。その他にも、解剖学的な要因(鼻の構造的な問題)、遺伝的要因、アスピリン喘息なども、鼻息肉の発症に関与していると考えられています。鼻息肉は自然に治ることはほとんどなく、適切な治療が必要です。治療法としては、薬物療法や手術療法などがあります。